プレスリリース

  • このページのURLをメールで送信
 
牛乳石鹸安田工場 日本初「甘水エコロジープラント」完成のお知らせ
2013年6月24日

拝啓 時下ますますご清祥のことと、お慶び申し上げます。また、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、牛乳石鹸共進社(株)(大阪市城東区/代表取締役社長:宮崎仁之)は、安田工場(大阪市鶴見区)において、「甘水(かんすい)エコロジープラント」を建設、完成致しました。このプラントは石鹸の製造で生じる廃液(甘水)の有機物からバイオガスを回収、工場のエネルギー源として使用するシステムで、日本初の試みです。

安田工場では年間に約1億2000万個の石鹸を製造し、製造方法は当社独自の釜炊き製法(鹸化塩析法)で作っています。この製法で石鹸を作ると必ず甘水という廃液が発生し、この甘水にはグリセリンや塩などが含まれています。これまで甘水処理は、グリセリンと塩を回収し再利用してきましたが、多量のエネルギーを消費していました。甘水エコロジープラントは石鹸製造工程から出る廃液(甘水)をUASBシステム(嫌気性のメタン発酵菌で有機性排水を浄化しながら、排水中に含まれる有機物を、メタンを主成分とするバイオガスとして回収し有効利用する技術)を用いて、下水放流可能な水質にするとともに、バイオガス(メタンガス)を生成し、ボイラの熱料として有効活用する為、大幅な省エネルギー、省CO2、産業廃棄物の削減を実現した「環境にやさしい」システムです。

弊社はこれからも「人と地球にやさしい」牛乳石鹸を目指していきます。
敬具

●導入効果として:
[1]一次エネルギー削減効果 257KL/年(原油換算) 工場全体の10.6%削減
[2] CO2削減効果 526ton- CO2/年 工場全体の11.0%削減
[3] 産業廃棄物の削減効果 1,200ton/年 工場全体の80.0%削減

牛乳石鹸共進社株式会社