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配給制当時のチラシ配給制当時のチラシ

戦後まもなく、社員が一丸となって工場再建に乗り出し、小規模ながら、生産を再開できるようになりました。 その頃は、採算を度外視し可能な限り良心的な石鹸を製造しようと、焼け残った香料までをも配合し、化粧石鹸を製造したそうです。

「戦後の混乱しきった世相の中で、当社がなにをすればよいかと考えると、やはりよい品、良い石鹸を作ること以外になかった。なんの娯楽もない市民の方々に、ささやかではあっても、プーンと花の香りがただよう化粧石鹸をお届けしたら、どんなによろこんでもらえるだろうと、ただそのことだけを願った。」と当時の資料に記述されています。

配給石鹸時代に示したこのような誠意は、一般消費者の方々のみならず業界関係者の方々からも大きな信頼を得ることとなったのです。